国会, 政治活動報告


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逓信委員会

逓信委員会
平成12年3月16日

○前田委員長

中井洽君。

○中井委員

久しぶりにNHKの予算の質疑の機会をいただきまして感謝いたします。

この委員会室へ入りまして少しびっくりいたしましたのは、私や西田さんが一生懸命頑張りまして、各党の御了解を得て、政府委員の廃止、国会ではもう大臣と政務次官の答弁、こうなっておりまして、予算委員会でも他の委員会でも、議員さんが技術的な説明要員を御要求なさらない限り、本当にすっきりとした形で論議をいたしておりますが、随分いらっしゃって、ずっとNHKの方。

これは理事会等、委員長におかれましても何らかの機会に御議論いただいて、本当にこれだけ御参加いただかなければ議論できないのかというところもお考えをいただきますよう、この機会に一言申し上げておきます。

また同時に、十年近く値上げということがなしで予算の審議が行われてまいりました。いろいろな要因はあったと思いますが、NHK自身も、かつてないかたい決意で経営努力をされてきておる。このことにも、冒頭でありますが敬意を表しておきたい、このように思います。

最初に、昨年、一昨年でしたか、私は会長のいらっしゃらないところで少し議論をさせていただいたわけでありますが、会長が、NHK会長であるがゆえに各種審議会等のメンバーに御参加をなさっておられます。

これはこれで大事なことでございましょう。またこの審議会等も、国会の議決を含めて、目的は大変立派なことであろうかと思いますが、しかし、その審議会で答申されました中身をもとに法案が出され、時によっては国会で政党間、激しい論議が行われることが往々にしてあるわけでございます。マスコミ界のトップをこういう審議会へ入れるということがいいかどうか、じっくりと各政党が一度論議をしなければならぬ問題であろうと私は思っております。

しかしそれとは別に、公共放送というNHKのトップが、国論を二分する、あるいは賛否がいろいろある、こういう法案の根幹になる審議会の審議委員に加わるということは私はさせるべきではない、またすべきではない、このように考えております。この点について、大臣の御見解とNHK会長の御見解を承ります。

○八代国務大臣

中井委員、かねてからの持論を本日も展開していただきました。ありがとうございます。

まず、NHKの会長の任命につきましては、放送法に一定の欠格事由が定められております。それで、NHKの会長が審議会の委員に就任することにつきましては、国の審議会あるいは協議会等の委員その他これに準ずる者であって非常勤のものは欠格事由に該当しませんので、放送法上これも問題はない。まずそういうことで、NHKの会長ということは御理解いただけると思うのです。

また、国の審議会に海老沢会長が出るということに今御意見をいただいたのですが、すぐれた識見を有する人たちの中からそれぞれの任命権者が任命するものとされておりまして、NHKの会長が、その個人的な高い識見と学識に基づき、適任者として任命されたものと受けとめておりまして、それによりNHKの政治的公平が侵されるものではないものと考えております。

したがって、このように、NHKの公共放送の予算一つ一つにつきましてもこうした国会での御審議をいただいておるわけでもございますし、そういう意味でも政治的公平が侵されるものではない、こういう思いに立っているところでございます。

○海老沢参考人

私、今国会等移転審議会の委員を仰せつかっております。これは副会長当時に任命されたわけでございます。これはもう先生御承知のように、国会の同意を得て、総理大臣に任命されている。この審議会の使命も今終わったところであります。

審議会はこれ一つだけでありますが、そのほか、中央防災会議の委員とか、そういう我々の放送にかかわる専門的な分野の政府の委員を今若干しております。これはもう我々の本来業務といいますか専門分野でありますので、当然入らなきゃならないものだろうと思っております。

ただ、政治的に意見が対立し、また非常に利害が絡んだものにつきましては、我々公共放送のトップとしてはやはり十分考慮しなければならない課題だろうと思っております。

そういう面で、今私、国会等移転審議会だけでありますので、これからできるだけいろいろな面を目配り、気配りしながら対応していきたいと思っております。

○中井委員

私は今、国会等移転の特別委員会の委員長をいたしておりますので、委員の皆さん方が御苦労いただいたことには心から敬意を表しますし、立派な御答申をいただいたと考えております。しかし、このことすら、共産党さんは国会移転ということに反対であります。

こういったことを含めて、先ほど例を挙げられましたそれぞれの審議会は、別に私はお出になっても結構だろう。しかし、申し上げたように、論議の幾つか出てくるような審議会というのは政府の方も政治家の方もやはり気をつけていかなきゃならないのではないか、このことをあえて申し上げた次第であります。

次に、NHKのニュースについて、少し議論をさせていただきたいと思います。

新しくまた夜のニュース番組等をおつくりになって、ニュースをふやされると聞かせていただいておりまして、それは大変結構な番組編成ではなかろうかと思っております。

しかし、昨今、NHKのニュース番組を見せていただいておりまして感じますことは、だんだんと四季の移り変わりとか花鳥風月、梅が咲いた、桜がほころびたとか、どこやらの村にはどういう特産があるとかどういうお祭りをやっているとか、何かこんなことばかりが紹介されている。これはニュースなんだろうか。ニュースというのは、やはり政治や経済、社会を含めて、激しい日々の動き、こういったものを映していくのだろう、あるいは放送していくのだろうと思うのですね。いろいろと批判がされるということが一つ。

また、もう一つは、日本人好みということがあって、花鳥風月、争いもなければ批判もない、これで時間をというのは、私はちょっと違うのじゃないかという感じがいたします。ニュースというのは、やはりもっと政治、経済、社会、こういったものの動きを放送する、これがニュースだろうと思うのですが、会長はどのようにお考えでしょうか。

○海老沢参考人

ニュースの価値判断、時代とともに若干変わってくることと思いますけれども、やはり基本は国民にとって役立つ、そしてまたそれによって、いろいろな情報を得ることによっていろいろなものを判断する材料にする、あるいはまたニュースを見ていろいろな知識を得る、いろいろな要素があると思います。

私ども、ニュースの編集に当たっては、もちろん国民生活にかかわるものを重点的にやるわけでありますが、今先生御指摘のように、NHKニュース、花鳥風月、スポーツが多いという御指摘がありましたけれども、御承知のように、月曜日から日曜日まで、土日の場合は国会もありませんし、いろいろな面で社会的な動きがないような場合は、どうしても地方のお祭りなり行事なり、あるいはそういう天気に絡んだもの。あるいはまた、土日はスポーツが多いものですから、どうしてもスポーツが多くなる、国民の関心にこたえるということでスポーツが多くなる。そういう面があろうと思います。しかし、全体から見てみれば、言わせてもらえば、バランスよく編集をしてやっているつもりでおります。

ただ、いずれにしても、国民に知らさなければならない重要なニュースは時間を割いても放送するのが我々の使命でありますので、先生の御指摘につきましては、いろいろ私どもも十分配慮しながら、国民のニーズにこたえるような的確なニュースを出していきたいと思っております。

○中井委員

花鳥風月や地域の紹介やらをやるなと言っているわけではありませんで、ニュースの時間にやる必要があるのかと申し上げているわけでございます。また、天気予報を見ていましたら、世界の天気というのが出てまいりまして、北京は雨とか、すごい親切だなとは思うのですが、本当に必要なのかなということも含めて私は思っております。

NHKをごらんになって、ニュースみたいなものは要らぬという方もおられるのかもしれません。国民、いろいろでありましょう。しかし、公共放送として課せられた使命というのがおありであろう。そこら辺を含めて、少しニュースの中身、お考えをいただくべきだ、このように思っております。

それからもう一つ、ついでに言いますと、時々、先ほどの西田議員ではありませんが、あれ、おやというような報道がないわけではないのであります。これはこれでお互い、批判する方もする方できちっとやる、批判にさらされる方もきちっと御議論をなさる、こういうことでやればいいのだろうと私は思います。

しかし、放送法や国内番組の基準というNHKの基準やいろいろなものを見せていただきましても、だれが報道されたことの中身について責任を負うんだというのがわからない。報道の自由というのが現場の御担当の記者さん、カメラマンの個人的良心という形に寄せられている、ここに難しさがあると私は思います。

報道の自由というのはやはりNHK全体にあるので、お一人お一人の記者さんが勝手に記者さんの正義感だけでやれるものではないのだろう。ところが、どうもそういうチェック体制をやること自体が報道の自由に対する干渉である、こういう空気があって、民放も含めて、私どもは時々首をひねらざるを得ない、こう考えているわけでございます。

これは、私どもがそういう思いでいるということをお伝えし、放送界、あるいはNHKはNHKの内部的な御議論の中で消化をしていただかなければならぬ問題だ、こう考えてはおりますが、この辺のNHK内部の教育あるいはコントロール、こんなことをどのようにおやりになっているのか、お考えになっているのか、お尋ねをいたします。

○海老沢参考人

ニュースなり番組のNHKの最終責任者は、会長である私が責任を負っているわけであります。

そういう面で、これはNHK全体の課題だろうと見ております。記者なりアナウンサーなりあるいはプロデューサーなり、個人個人のいわゆる専門性、あるいはそれぞれの個性がありますけれども、これは公共放送NHKとして守るべき点はきちんと守らなければならない課題だと思います。人権に対する配慮あるいは倫理観をきちっと持って、公平で客観性を持ったニュース番組を出すのが我々の使命であります。そういう面で、いろいろデスク等あるいは部長等チェック体制はしいてあります。

そういう面で、時々それを踏み外す場面もあり、いろいろ御批判も受けておりますけれども、できるだけ公平に、客観性を持った報道をするように、今後とも一層努力していくことをお誓いしたいと思います。

○中井委員

NHKには経営委員会あるいは中央放送番組審議会等がおありになって、それぞれのチェックなり役割を果たされているわけですが、国家公安委員会のような形骸化した形にならないように、会長に申し上げることではありませんが、自戒をされまして、レベルの高い充実した放送を続けていただきますよう希望いたしまして、質問を終わります。
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